グランドプリンスホテル赤坂でのことですが
サンドブラスト(ガラス彫刻)の体験で
私は、体験される方には、言うのですが
基本的には自分の力で模様等を描いて下さい!
想像力や発想力を引き出してほしいので
漢字文字等を崩して描くようにかくと良いですよ!
どうしても浮かばない場合は、参考イラストをお見せします。
そうやってサンドブラストの体験をしていきます。
そうするとほとんどの人が、自分の力で描きます。
そうやって、親子で体験された方がいらっしゃいました。
子供さんは何歳かわからないのですが(小1年生ぐらいかな~)、カッターを使えそうにないなあと想っていましたが
その、お子さんは、一生懸命に自分で模様を考え、一生懸命カッターでグラスの曲面に貼ったマスキングシートを切っていくのです。
時にはカッターの刃を逆に動かして
えー 凄い
でも、お父さんは手を貸そうとしません。
そして何度も何度も失敗しながらも、とうとう完成させてしまったのです。
こんなに小さなうちから、一人で作り出すとはびっくりしてしまいました。
そんな感性を大事にしてガラス彫刻を教えている自分がいる
だから
「あるがままに」を貫きたい!
ガラスをつくるには、まず粘土で原型を作るのですが、すべては自分の手の動く
ままに粘土を成形し、へこみも、膨らみも、厚さも、薄さも、感覚だけの
ものになってきます。
そうして、できあがった粘土原型に石膏を流し込み、固まってから、粘土
を取り出し、型を作ります。
それからベネチアの板ガラスを割り、型に配置し、やっと焼成となります。
電気炉で三日間、時がくるのを待ちます。
そして、窯の蓋を開けた瞬間、鮮やかなブルーが光り浮かび上り、目の
前に現れてきます。
石膏型を壊し、水洗いをして、余分なバリを取り研磨して完了となります。
それを太陽に向けて透かしてみたときに、中にある筋や細かな気泡は、
自然な模様を浮かび上がらせます。
その筋や気泡は、私自身の感覚でもあり、ガラス面の凹凸や側面の荒々
しさまでもが、すべてがその時の瞬間の集中と感性のあるがままにできた
ものであります。
たとえば、これにさらに削り磨きをかけ、工芸品や鏡面のような製品にすることも一つですが
でも、私の今のアートな作品づくりからは、それはできないと気がつきました。
私のアートは、綺麗さも汚さも、凹凸も、偶然にできたように見えるかもしれない
しかし、それは感性が生み出した、偶然ではないのかもしれない
すべてはあるがままに
型無しで焼成したガラス
綺麗な面になったが、薄くなり、徐冷に失敗した。
そんないつもの実験が楽しい
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