作品名:青の脳(破壊・構築・溶融)
この作品は、元々青色がかった分厚いタンブラーのグラスである
それをサンドブラストにより深く凸凹に彫刻したグラスとしていた。
ある時、もっとぐにゃっとしたくなって、思いつきで携帯用ガスバーナーで
炙ってみた、10秒ぐらい経ったろうか、パーンと音を立てて割れてしまった。
一瞬何が起きたのか、驚いてまったが、よく考えてみると、ガラスの一部だけを
炙ったら割れるのは当然のことだった。
落胆しながらも、ガラスのかけらを拾い集めていたが、よく見ると一部の破片に
良い感じの模様が現れていた。丁度炙ったところである。
これは、と思って、破片を組み立てることにした。
組み立て初めは大きな欠片で簡単な感じに思えたが、小さな破片になると3次元
パズルのようで組み立てが大変だったが、結局3日間ぐらい掛かり組立て終わった。
そして見事に組み立て上がった、グラスは炙った部分のその模様がとても良い!
他の方にも見て頂いたが評判は良かった。
これを破壊グラスと名付けた
それから、何年か経って電気炉を扱い始めていた私は、あの破壊グラスを、
電気炉の中に入れて溶かしたくなった。
少しだけ溶けてくっつけば良いと試しに入れたが、温度が高すぎて潰れて固まりと
なってしまった。
でも、それが青と透明のコントラストがグラデーションし、サンドブラストで彫刻
し、火で炙ってできた模様が、いくつもガラスの重なりと共にガラスが溶ける時に
中に閉じこめられ、面白い多層模様を創り出したものである。
それを自分に問いかけるために、額の鏡の前に現したものである。
絶えず、諦めずに、閃きをガラス張りのように出しておこう。
そんなものづくりである。
人の頭も、この作品のように、固まった考えだけではなく、新しい発想を求め、
固定観念を一度、破壊し、再構築し、溶融し結合してみると、何かしら新しい色に
染め新しいものが生まれる。
制作:後藤洋一
12 | 2025/01 | 02 |
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工房:ゴトウデザイン
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Yoichi Goto